2014年5月5日月曜日

映画ばかり観ているぜ

イメージフォーラム・フェスティヴァルの一環としての上映を観てきた『ホセ・ルイス・ゲリンの手紙』。「ある朝の思い出」(2011)と「アナへの2通の手紙」(2010)の2本の短編だ。

自らの住むバルセローナの街区で、向かいの建物でヴァイオリンを弾いていたマヌエルが飛び降り自殺をしたらしい。そのことを周囲の住民たちにインタヴューして回った「ある朝の思い出」。それに映像の原点という質問に答える形で行ったインスレーションを、動画として作り直した「アナへの2通の手紙」。いずれも映画の成り立ち、フィクションとノンフィクションの差異について考えさせる短編映画であった。

終了後、ゲリン本人によるティーチインがあった。

チケットを買いにいった時に、目の前をゲリンが通ったので、思わず声をかけたのだった。「俺はあなたのファンなのだ。日本で最初くらいの。そして最大の……」と。ルクレシア・マルテルのときのように。


ミーハーなのだな、ある種の作家の前では。