2014年3月21日金曜日

1日がかりのお仕事

参加してきた。「東京外国語大学/ラモン・リュイ院 交流協定締結記念国際シンポジウム カタルーニャを多元的に考える――独立をめぐる想像力とリアリティ」@研究講義棟115教室

樺山紘一さんとエステル・バルベさんの基調講演に続く第1部《独立の想像力、政治の構想力》でぼくは「作家たちはバルセローナを目指す」としてラテンアメリカ文学とバルセローナの緊密な関係を話してきた。つまり、1960年代の〈ブーム〉を支えたのがバルセローナの出版社だったこと。その出版社の後押しでスターになったバルガス=リョサが「かつて作家になりたがる者たちはパリに行ったものだが、今ではバルセローナに行く」と言う事態が到来していること(パスカル・カザノヴァの言葉など引用しながら)。ボラーニョとか、ビジョーロとか、ソレールとか……で、ジョルディ・ソレールの『海の向こうのアカたち』と『熊の祭』を紹介してきた。

ジョルディ・ソレールは自身、共和国側について敗走し、メキシコに逃れたカタルーニャ人の孫だが、メキシコ人として育った「私」ソレールが、祖父の、そしてその弟の足跡をたどり、再構成するという形のオートフィクションを書いている。それが紹介した2冊。そこでのカタルーニャのあり方。

一緒に登壇した成田龍一さんは井上ひさしの『吉里吉里人』を紹介した。千年王国の解放思想が20世紀に実現を目指せば国民国家になる、と。

第2部《国民国家とそこに包摂された諸民族体(ナショナリティーズ)》が本格的なカタルーニャについてのお話。マリアノ・ラホイの強権的な態度に自決権を要求するものとしてカタルーニャの国民投票がある、と。


プーチンといいラホイといい安倍晋三といい、……ちょっと前のサルコジ、ベルルスコーニ、ブッシュ馬鹿息子、……大人になり切れない駄々っ子ばかりが政治を執っているなあ。