2013年12月18日水曜日

朗々たる声の響き

J.M.G.ル・クレジオ講演会「文学創造における記憶と想像力」@東大本郷キャンパス文学部1番大教室に行ってきた。

タイトルは「記憶と想像力」だが、ぼくにとって気になったのは「書き換えと生き直し」とでも理解したい話だった。おばさんのノート、祖父を想像する父のノートらの書き換えとして、そして祖父の生き直しとしての『黄金探索者』、『隔離の島』の創作。

それら2作品から3箇所ほどル・クレジオが朗読し、両作品の翻訳者・中地義和さんが日本語訳を朗読した。ル・クレジオは朗々たる声で読みあげ、聴衆を唸らせた。


今日は3限、前任校でのリレー講義に行ってきたのだが、本郷に戻る途中、お茶の水の丸善でやっと『隔離の島』(中地義和訳、筑摩書房)を手に入れた。