2013年10月3日木曜日

初仕事

内定者オリエンテーションというのがあった。何の内定かというと、進学内定だ。

普通、大学2年から3年に進むことは進級という。東大の場合、進学というらしい。つまり、一高から帝大本科への進学、なのだ。うーむ。

一度でも東大受験を考えたことのある者や実際にそこに進学したものはご存じのように、東大は入学生全員が駒場にある教養学部に入学する。そして、3年の進学時に、文学部とか工学部とかに進学する。教養学部にも専門課程があるから、そのまま駒場の教養学部後期に進学する者もいる。人気のあるところなどは成績によって振り分けたりする。進学振り分け、いわゆる「進振り」だ。

で、ともかく、今日は来年4月から現代文芸論に進学することの決まった2年生たちのオリエンテーションがあったという次第。

オリエンテーションったって、ぼく自身、まだ辞表をもらって一仕事もしていない。2年生たちをオリエントすることなんてできたもんじゃない。ただちょこんと座っていただけだった。

正確には「一仕事もしていない」のではない。その直前に、ある秘密の仕事があった。これもなかなか面白い儀式だった。以前から顔見知りのフランス文学のNさんなど、「よくわからないでしょ? ぼくだっていまだによくわからない」とおっしゃっていた。そういえば、彼は駒場に勤めていたのが、あるとき本郷に移ったのだったが、それはいつだただろう? 


今日から体制が整って、研究室でコーヒーが飲めるようになった。コーヒーが飲めるようになりさえすれば研究はばっちりだ。自宅ではまだ料理を作ることができていない。こちらはまだしばらくかかりそう。