2013年9月30日月曜日

辞令の文面

朝からネクタイなど締めて大学に行ったのは、学長から辞令をいただくためだ。「辞職を承認する」

うーむ、まるでぼくが辞表を書き、それが認められた、という体裁だ。

まあ、確かに、辞表は書いたのだが……

3月には始まっていた話なのだ。断っておくが、去年の3月だ。今年の4月からぼくがスムーズに移れるようにと、比較的早くに始まったプロジェクト。7月末には先方の教授会で決定がくだされたから、だいぶ早い方だ。

そんなふうに早く進んできた話なのに、ぼくは4月から移ることはできなかった。外語が2学部化したばかりだったからだ。こういう組織の改編をやると、文科省に認可を得なければならない。そのためには何の科目を教えるどの肩書き(教授か准教授か講師か……)の人が何人いる、というような教員の一覧表を提出しなければならない。4年間はこの表に空きができてはならない。

ついては君、半年待ってはくれまいか。10月着任で後任が取れるようにするから……

というわけで半年異動が延びたという次第だ。(後任は結局、来年の4月から来るのだが)

そしてぼくは1年半、沈黙した。

今度行く大学は……それはまた、明日。

ともかく、そのために引っ越した。研究室だけでなく、自宅も引っ越した。地下鉄で通うことになるからSuicaもPasmoに替えた。定期券をPasmoつきでないものにして、いつもはSuicaを使うという手だってあったのだが、そのことに気づいたのはPasmo定期券を買った後だったのだ。


そんなわけで、何もかもすっかり入れ替わってしまった。ぼくは生まれ変わろうとしているのだ。