2010年2月13日土曜日

しばれる東京


三宮から新神戸までゆっくり歩いて行くかと思ったら、どうもその辺がひとつの観光スポットらしく、こんなところに寄ったりしていた。

そのうち、「風見鶏の家」がなんとかという案内板が出てきて、ぼくの脳がむずむずしてきた。

何だっけなあ? 風見鶏。中曽根康弘でないことは間違いないんだが。

ああ、そうだ! NHKの連続テレビ小説に『風見鶏』というのがあった。誰が主役をつとめたやつだったかな?

浅茅陽子? あれは『雲のじゅうたん』という女性パイロットの話だった。

ぼくが子供のころ憧れた手塚理美さんだっけ? 大山巌の妻になった、津田梅子らの留学仲間の話? パン屋をやるという話だったっけ? 

「風見鶏の家」、入ってみたら、そこの売店に当時のポスターがあった。主演は新井春美(現・新井晴み)だった。モデルとなったのは別物らしいが。パン屋の話だ。

すっかり観光客だ。

新幹線の中では、こうやって、校正の作業。しこしこと。


家にたどりついたら届いていた。『NHKラジオ まいにちスペイン語』2010年3月号。「愉悦の小説案内」最終回。最後はぼくの人生を変えたかもしれない一冊。アレホ・カルペンティエル『失われた足跡』「比喩で世界の変化を感じる」。文章の最後に〈最終回〉と記されていた。

あさっては修士論文の面接審査。